電磁波とは言葉通り「電場」と「磁場」という性質の異なったものが連動して伝わる電気の波のことです。

 

「電場」は身体の表面を覆って誘導電流をつくりだします。「磁場」はすべての物質を通り抜けて電磁誘導によって熱変化を起こします。

現在我々が住んでいる住まいで問題となっているシックハウスや化学物質過敏症などの健康被害はVOC（揮発性有機化合物）だけでなく、水、微生物、そして電磁波などその要因は多岐にわたると考えられています。

 

ではなぜ電磁波が問題といわれているのでしょうか。

 

実は人間も微弱な電気信号で動いています。

 

人間は手や足の指先まで体内のあらゆる組織を、小さな小さな電気信号（生体電流）を使って動かしています。スマートフォンのタッチパネルも手の生体電流を利用しているのです。脳から神経系統を伝わって体内各所に伝えられる指令や、心臓の動きを示す心電図もすべてこの生体電流を媒体としています。

 

電磁波について航空機では離陸する際、精密機器から出る電磁波を防ぐため使用に対して制限がかかっています。これは精密機器からでる電磁波による機体の精密機器の誤作動を防ぐための措置なのです。電磁波は航空機の精密機器に干渉する可能性があるのです。

 

人間の身体に電磁波による誘導電流や熱反応が起きた場合、航空機の精密機器に電磁波が起こすようのと同様な影響が出ても全く不思議ではありません。

家庭内や職場にある機器や設備から発生する電磁波が人間の生体電流に影響をあたえることにより、身体に悪影響が出ていると考える研究者は多く、「電場」は生体電流に「磁場」は遺伝子に少なからず影響を与える可能性があるそうです。その解明は急がれるところではあります。

 

いずれにしても電磁波が身体に少なからずの影響が充てる可能性があり、電気の使用量はこの50年で10倍以上に増えている現在新しく家づくりを知る上で電磁波について正しく理解して対処をしていく必要はあると思います。